キスすればいいじゃない、と涼しげな表情で言うミーナは、ボリジにとってあまり面白くはなかった。つい後ずさると、じゃあボリジがして、とせがんでくる。なんでこんな目に、と思いつつも顔を近づけると、慎ましく目を閉じるミーナを見て、黙っていれば可愛いのにと思う。
（ボリミナ＠キスしないと出られない密室）

　罰が当たったのね、と言ったミオの表情は言葉とは裏腹に楽しそうだった。ゆっくり近づいて、コトヒラの唇を指でなぞる。最近全然二人きりになってなかったじゃない、と言ったミオの唇を今すぐ奪ってしまいたい衝動を抑える。彼女にしては甘すぎる罰ゲームだった。
（コトミオ＠キスしないと出られない密室）

　チューしないと出られないんだって、と言って目を閉じられると、する側のクオンはたまったものではなかった。待つだけなんて卑怯だと思いつつ、頬に触れて顔を近づける。クオンちゃん、突然呼ばれてどきりとし、外に出たら私からしたいな、と。どうやら試されているらしい。
（ゆるふわ＠キスしないと出られない密室）

　キスをしないと出られない。そんなふざけた密室で、キャリーは隅にいる。さっさと出ようぜ、と言うと、わざとらしい上目遣いで、二人きりでいいじゃない、と。こんな時にこの甘さ、やっぱりこいつはわからない。でも、それなら彼女に甘えていたいと思い、そっと寄り添った。
（タムキャリ＠キスしないと出られない密室）

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　140520