💙惨めだと思っていた時代に見聞きしたものが漫画に一番活かされているという話

大卒→正社員→契約社員→うつで半年間引きこもり→派遣三年間→二度目の正社員
大卒27歳で四社目……というのは、おそらく多いかと思います。
(今は二年目で29歳です)

どう考えても王道のキャリアルートではないし、うつを克服するまでは自分の立場を惨めだと思っていました。

うつになって三ヶ月ほどは、比較的元気な日でも近所をお散歩するのが精一杯で、
再就職後も双極性障害のような症状が続きましたが、読書とか瞑想をすることによって派遣三年目に克服できました。
派遣元とも派遣先とも、とにかく人間関係が良かったのは恵まれてましたね……。

うつの話は一旦置いておくとして。
私はほぼ毎日漫画やイラストを描き続けるオタクです。
鉄道ファンだからある程度外にも出ますが、そんなもん学生時代の突然変異が原因なので、
元来の性質としては超インドア。

▼突然変異の詳細はこちら

なんせ電車通学すら面倒がった女ですからね!
電車通学すら!!

インフォメーションが集まるから「インフォメーションのおねえさん」をしてられたのです

派遣時代にやっていたのは、主にショッピングモールのインフォメーションスタッフ。
店内案内からお店のカードの登録案内、宅配便対応から店内購入品のラッピングまでなんでもござれ。

特に多いのが店内案内で、中には
「ワールドの服売ってるお店全部教えて」とか、「僕に似合う眼鏡はどこに売ってますか」なんてお問合せも。
かわいい制服着て堂々と立っていても、実態はファッションに疎い引きこもりオタクですから答えられません。
それでも、各ブランドの勉強をしたり(それこそ脳内で擬人化したりして)、同い年の派遣仲間にならファ(奈良の小都会、大和西大寺にあるモール&百貨店)を連れ回されたりするうちに覚えていき、
お客さんに喜んでもらえる提案が少しずつできるようになっていきました。

自分でも多少はトータルコーデ考えるようになったりとかね。
今まで全く似合わんと思ってたピンクの取り入れ方がわかったり、
友達とお店に行くときも、「絶対似合う!」と試着を勧めた服がそのままレジ行きになることも増え(もともとそんな提案はできなかった)

おしゃれって楽しい!
と、ハイブランド(主に化粧品やけど)も一巡したのちに

ミニマリストになりました。

ええっなんで!? と思われるかもしれませんが、個人でできるおしゃれには限界があります。
ならば必要最低限のアイテムでコンボを叩き出すのが高コスパ。
やってみたいコーデがあっても、自分でやる必要はない。なぜならば……

キャラがいるから。

死ぬほど悩まされた大阪メトロキャラのファッションも私服で解決した

うつになると同時に鉄道趣味からも遠ざかり、擬人化もほぼ休止しました。

うつが和らぐとともに少しは電車に乗ったりもしましたが、擬人化を再開するにあたってとなったものがひとつ。

2018年4月。
大阪市営地下鉄・ニュートラムが民営化されて、Osaka Metroとなったこと。

民営化したのだからキャラのイメージも一新せねば。

このイモっぽいデザインを! どうにかする時が! 来たのだ!!

……しかし。
どうしてもおしゃれな制服が思い浮かばない。

JRや地下鉄は今のところ制服キャラが多い。
ならばこの9人も制服にしたいところだが……
専門外なので全く思い浮かばない。

いや逆に考えろ。
専門外ということは、ここ数年で急速に専門となったそれがあるではないか。

よっしゃ私服にしよ。

大阪のファッションなんざ個性演出してなんぼやろ‼️

ここで各キャラの方針を。

🟥御堂筋線は、大動脈の貫禄を考えて真っ赤なコート+ハイネック
🟪谷町線は沿線民に愛されてるイメージがあるのでおばちゃんに可愛がられそうなきれいめお嬢さん
🟦四つ橋線はラインカラーとアメ村、堀江のラフな雰囲気を掛け合わせてデニムonデニム
🟩中央線は、開業時に直通を希望してきた近鉄や京阪にジャイアンのような振る舞いをしていたためお坊ちゃん→アイヴィリーグっぽいスタイリング
🍑千日前線は市営時代からのリニューアルで洗練された印象を受けたので両目を出してボトムも薄めきれいめに
🟫堺筋線は元祖・商業ルートの明るく絡みやすい子であるため当時のストリートファッショントレンドを意識してロング丈トップス+ダッドスニーカー
🟨長堀鶴見緑地線は芸術的なイメージからモノトーンのモード系、上半身ビッグシルエットでボトムはスキニー
🟧今里筋線はぱっと目を引く駅舎が印象的なのでオレンジ以外は抑えめ、親しみやすいパーカー男子
🏝南港ポートタウン線は元来のセーラー服に寄せるという方針はそのままに、新車の色をできるだけ取り入れてポップに!

もちろん、当時のトレンドが反映されているのでちょっとずつアレンジさせる必要があるのですが、
Osaka Metroという描き手さんも多い擬人化キャラとして、鉄分や沿線の要素も加味しつつ上手くまとめられたのではないかと思います。

ここまで色々あったけど

職を転々としてたの、無意味じゃなかった!

プライベートでも趣味でも、なんなら職場で自分のイメージを自分で示していくということにおいても、

派遣通っといてよかった!

これを読んでいる方の中には、学生さんややりたいことが決まらないという方もいらっしゃるかもしれませんが……

アンテナ立ててたら、どんな経験でも活かされる場所はある。
私の立場としてこういうことは言えるかなぁと思います。

おまけ:京阪のファッションについて

この記事はnoteから移植してきたものです。

オリジナル記事は「#あの失敗があったから 」という、
Panasonic×noteのコラボお題からインスピレーションを受け投稿したものです。
パナソニックさんといえば門真。門真といえばおけいはんということで、おまけとして擬人化キャラの京阪についても少し綴らせてください。

大正時代の京阪と現代の京阪。
おそらくは在阪五私鉄の中で最も見た目の変化が大きいキャラクターです。

擬人化活動を復帰した2019年初頭にヘアピンのデザインを変えましたが(企業ロゴのイメージです)、それ以外は変更なし。

ヒントとなった鉄分は以下。

技術オタク
・大阪から見て鬼門に位置する(松下幸之助氏のエピソードにも出てきますね)
・関係の深い新京阪線(現在の阪急京都本線ほか)や阪和電鉄(現在のJR阪和線)をハイスペにして今時キラキラ路線(昭和初期比)を演出するが、一方で自分に構っていないイメージ
・「ひらパー」「おけいはん」と言い出してからセルフプロデュースが抜群に上手くなった
・車両の塗装もビビッドで可愛くなった
・サブカルにも造詣あり

20世紀末に突如デビュー(?)してメイクもして可愛くなったけど、周りの思う可愛い女の子像にそのまま合わせることもしない。
そんな彼女の意志を赤縁眼鏡で表しています。
五私鉄の女性キャラクターは他に阪急がいますが、エレガントで王道かわいいお姉さんの彼女と良い対比になったと思います。
ちなみに阪急はメイクよりスキンケア派(伝統的なマルーンこそがアイデンティティ)。

今会社でやってることも活かしつつ、これからも前進できたらと思います。

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