💙鉄道擬人化漫画 参考文献リスト【近鉄・大軌直系編】

趣味の鉄道擬人化漫画を描く際に読んだ文献とメモ、漫画本編の該当ページをまとめています。※随時更新

おおざっぱに書くと現・近鉄の直系
大阪電気軌道(大軌)・参宮急行電鉄(参急)→関西急行鉄道→近畿日本鉄道(近鉄)
を視点とした、いわば「正史」文献。
ゆえに、ここからの参照は漫画本編でもヒロイックなシーンや近鉄史においてエポックメイキングとなったシーンが多めです。

※被合併会社の中でも
・信貴生駒電鉄、大和鉄道→おおむね近鉄生駒線、田原本線
・奈良電気鉄道→近鉄京都線
・大阪鉄道(二代目)→近鉄南大阪線
以上の会社は合併後に関急・近鉄側から社史を出版しているため、当まとめで扱います。

社史(直系鉄道会社)

『近畿日本鉄道100年のあゆみ』
近畿日本鉄道株式会社・編、2010
教科書。ほぼカラーページで横書き、写真も図表も多く、各時代の世相にも触れられています。
奈良県内の図書館だと開架で読めることが多いので、書庫請求などの手続きを踏まずアクセスできるのが魅力。
概説的な内容なので、興味のあるトピックの引用元を図書検索して……結果、近鉄沼にドボンしました。

『80年のあゆみ』
近畿日本鉄道株式会社・編、1990
写真、乗車券類、特急車の内装、記念スタンプなどのイメージが多め。作画面で大変お世話になりました。

『紺碧にかける』より

『50年のあゆみ』
近畿日本鉄道株式会社・編、1960
近鉄史でもひとつの山場といえる、名古屋線の軌間拡幅と名阪ノンストップ特急(乗換え不要)運行開始の翌年に発行されただけあって、そのへんの記述がアツい。
一方で、戦中戦後の傷跡も濃く感じられる一冊です。読み応えアリ。
漫画本編にも広く反映させています。

『窓際のコロナ』より
『紺碧にかける』より

『大阪電気軌道株式会社三十年史』
大阪電気軌道・編、1940
初社史。開業時の金欠ぶりとバッシングを乗り越える過程はこれが一番詳しいです。
当時、徐々に戦時体制に入っていたこともあって、当時のイデオロギーと迎合したり折り合いつけたりしてるさまが伝わってきます。
個人的に大鉄との大阪⇔橿原神宮輸送競争の文章が面白いと感じたのでいつかここも漫画にしたいと思います。

『わたしの理想』より

社史(傍系鉄道会社)

『信貴生駒電鉄社史』
信貴生駒電鉄株式会社社史編纂委員会・編、近畿日本鉄道、1964
漫画で必要だったので、現状大和鉄道パートのみ読みました。「伊勢・橿原・桃山 日帰り参拝」の叫びシーンと、大和鉄道申請時のルートの話はここから。

『日帰り伊勢物語』より
『日帰り伊勢物語』より

『奈良電鉄社史』
奈良電気鉄道株式会社社史編纂委員会・編、近畿日本鉄道、1963

社史(グループ会社)

『近鉄観光30年史』
近鉄観光、1974
主に戦後のシーン。漫画『窓際のコロナ』における、ぶり漁、名張駅の「ぶっちゃけ」、牛乳販売……などはここから。

『窓際のコロナ』より
『窓際のコロナ』より

『四日市近鉄百貨店創業25周年社史』
四日市近鉄百貨店、1985
『伊勢路モラトリアム』の、四日市駅周辺の線形改良にかかわるシーン。

『伊勢路モラトリアム』より

人物伝記

『金森又一郎翁伝』
高梨光司、金森又一郎翁伝記編纂会、1939
四代目社長にして実質創業者、金森又一郎氏の伝記。

『種田虎雄伝』
鶴見祐輔、近畿日本鉄道、1958
読み方は「おいた とらお」氏。
五代目社長、鉄道省出身でその後の近鉄サービスのスタンダードを作ったといっても過言ではない種田虎雄氏の伝記。
漫画では『結ばれる大都市、交わらないふたり』で名古屋線が大軌にほだされるシーンで参照。

『結ばれる大都市、交わらないふたり』より

『佐伯勇資料集』
近畿日本鉄道株式会社広報室・編、1992
七代目社長、近鉄の「中興の祖」と呼ばれる佐伯勇氏の伝記とフォト集。
彼に関しては本当に語ることが多いのですが、漫画本編ではこれより『近鉄中興の祖 佐伯勇の生涯』からの参照が多いです。
いつか南海との関係性を描くときに参照したい本です。

漫画(初期版・加筆修正を繰り返しているので多分永遠にβ)は当サイトでお読みいただけます。こちらも是非。

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