💙甥がトーマスにはまったので、鉄道ファン目線で原作をガチ読みしてみた

久しぶりに会った兄が、甥(兄の息子)がきかんしゃトーマスのマグカップを持って「それ誰?」という兄の問いに「ぱし!(※機関車のパーシー)」と答える動画を連続再生していました。
甥はどうやらきかんしゃトーマスにはまっているようです。

そして、母の実家にて、私が撮影した写真をローソンでA3コピーして祖母に渡していたとき、また兄に話しかけられました。

「なあそれってスマホに入れたソドー島の地図も印刷できる?」
「もちできるで。お子さんへのプレゼント?」
「いや、自分用。俺が覚える用

息子のトーマス熱に答えようと頑張るパパ。
せっかくなので、持ってきていたきかんしゃトーマスのキャラクター図鑑をその場で読んでみました。

途中から甥も来て、「推し」のいるページを開くと顔がぱぁっと輝きます。
兄に確認すると、甥の「推し」はエドワードというそうです。
トーマスとほぼ変わらない青いビジュアルですが(ゴードンくらいゴツければ私にもわかりますがこの時点でエドワードは初見)、しっかり見分けて好きアピール。小さいカットでも見逃しません。

その様子を見て、私もせっかく鉄道ファンになったのだしトーマスの基本設定を理解して、トーマス&フレンズやイギリスの鉄道史に詳しくなっておくのも良いな……と思いました。
トーマスに関しては、SNSなどで耳に入る情報からアニオリ要素が強いと聞いていましたが、まずは順番がはっきりしている原作を押さえようということで、日本語訳された『汽車のえほん』を図書館で読むことに。

まだ途中ですが、結論から言いますと面白かったし勉強になりました
あと蒸気機関車への興味が湧きました。(※ディーゼル登場まではまだ読めていません)

以下面白かった点、気になった点をまとめていきます。

キャラクターがみんな個性的で、蒸気機関車というモチーフがしっかり活かされている

往年のヒット作やねんからそんなん当たり前やろという話ですがあえてここから触れさせてください。
優しいキャラ、やんちゃなキャラ、俺様キャラという、キャラクターもののある種セオリー的な設定が、ある程度はその機関車(や客車、乗り物)の個性に関連しているのがとても面白いです。
例えばゴードンは大型の炭水車つき機関車という、急行など優等列車にも就けるハイスペックな機関車=俺様キャラ! とか。
そもそもタンク式(トーマス、パーシーなど)と炭水車つき(テンダー式。ゴードン、ジェームスなど)の違いも知らなかったため、今度からSLを見るときはそういうところも見てみようとか、
蒸気機関車は描くのが大変でつらかったけどこれからは特性を理解して描くから楽しくなりそうとか、創作系鉄道ファンとしても色々刺激になりました。
あとは保線のためにがんばる子たちもキャラで元ネタ車の役割を覚えられます。

甥が好きなエドワードは貨車や客車をやさしく連結してあげる、小さなボディに紳士の心を持ったキャラ
そりゃ好きになるわ。
そういえば、ラジオ「福原トシヒロのGo! Go! トレイン」でご一緒しているママ鉄濱田みほさんも、「今どきはエドワードみたいな優しい子が人気」と楽屋でお話しされていました。

ちなみに私の推しはヘンリーです。意地っ張りドジっ子かわいい。なんだかんだほだされつつもたまにぶーたれるのかわいい。緑ボディに戻ったときは嬉しかったです。

ヘンリーかわいいし元ネタ鉄分がいろいろ面白い

イギリスの鉄道史を端的に理解できる

汽車のえほん本編ですが急勾配で連結が外れた客車を連結せず出発してしまった引き込み線での信号トラブルなど、

原作者様も書かれていますがおそらくほとんどが実際の出来事・事件をモチーフにしているのだろうと思い興味深いです。

本場イギリスではきちんと汽車のえほんの元ネタ史実がアーカイブされてるんでしょうか?
それとも各地方行政区画の歴史を読んで「これって汽車のえほんの元ネタエピソードでは?」とハッとすることがあるのでしょうか?
だいぶ気になります……

あとは「ふとっちょの重役」が途中(わりと序盤)で「ふとっちょの局長」になったことから、ああ、国有化されたのだなとわかったり。
イギリスでは国有化後も民間鉄道会社の幹部が局長にシフトしていたのか、すでに個性が出ていたキャラを使い捨てにするのが惜しかったのかどちらなのか……

その他リアリティを感じた部分

🚂 ヘンリーがウェールズの石炭を積んで走りがよくなるところ

石炭の知識が全くないのですが当時ウェールズの石炭が良質だったことは確かなのだろうな~と。

🚂 トーマスの支線の本線乗換駅を急行列車が通過するところ

各駅停車しか停まらない支線っ……!
ローカル線の風情っ!!というか、事実上の主役キャラなのに(今のところ)ほぼ支線での旅客輸送がメインなのね。
えほんの展開を見る限り主役になったのはなりゆきのようですが。

兄が覚えようと印刷を試みていたソドー島の存在は未登場です。
設定に矛盾が増えてふんわりイギリス本土設定から独立させたようですね。
そこまで読まないと甥にはついていけないというのかっ……!(※まずアニメを見よう)

とりあえず今度お会いしたときにエドワードとパーシーを描こうと思います。二歳のお誕生日が近いし誕プレかな。

まだすべて読み切れていないので、とりあえず翻訳されているウィルバート・オードリー牧師原作分は図書館にちまちま通って読破しようと思います。

トーマス・汽車のえほんがお好きな方、よろしければ配信などで推しキャラや推しエピソードをコメントしていただけると嬉しいです!

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